住友ゴム工業は10月21日、トルコ工場でエルドアン大統領ら来賓・来客、地域住民など約1200人が出席して、14日に開所式を行ったと発表した。
エルドアン大統領以外に、横井裕・駐トルコ特命全権大使、地元チャンクル県のオズジャン知事、チャンクル市のディンチ市長らの来賓が列席した。
あいさつを行った住友ゴムの池田育嗣社長は、まず地元のAKO社との合弁会社を2013年2月に設立し、今年6月24日からタイヤ生産を開始できたことに対して、関係者に感謝を述べた。
次に、同工場を今年末までに日産4000本、2019年末までに同3万本、従業員数を2000人の規模に成長させる予定であることを紹介。このように事業が順調に進んでいるのは「トルコと日本の間の歴史的な出来事に結ばれた熱い友情のおかげ」と語った。
さらに、同工場が「2023年の建国100周年に向けてトルコが目標としているGDPトップ10入りに貢献できると確信している」とした上で、トルコ国内はもとより、周辺各国に世界最高品質のタイヤを安定供給することを約束した。
続いてあいさつを行ったエルドアン大統領は、最新鋭のタイヤ工場を建設した同社とAKO社に感謝の言葉を述べた後、日産3万本のタイヤの80%を海外に輸出することは「日本とトルコの企業同士のパートナーシップが、トルコや周辺国における事業展開で戦略的な意義を有していることを示している」と評価した。
また、2000人規模の国内での雇用機会を創出したことにも触れ「トルコは日本人の友人に対して協力を惜しまない。ともに成長、発展していきたい」と締めくくった。