日本ゼオン 塗布型有機絶縁膜を拡販

2011年06月20日

ゴムタイムス社

日本ゼオン㈱(古河直純 社長)は、携帯電話、スマートフォン、液晶テレビ用途に代表される、電子デバイス向け塗布型有機絶縁膜ゼオコート(商標ーZEOCOAT®)の事業を拡大する。当面は液晶や有機ELディスプレイパネル用途への採用を目指す。
このZEOCOAT®は、透明性が高く、吸水性が非常に低い。また、膜からガス成分を発生しにくく、ディスプレイの画質と信頼性の向上を同時に達成するこ とができる。これらの特長および感光性機能を有することから、このたび、ZEOCOAT®が、TDK㈱が世界で初めて量産を開始したシースルータイプ有機 ELディスプレイに採用された。今後、新しい半導体を用いた薄膜トランジスタやフレキシブルディスプレイ用の絶縁材料での採用を目指す。
生産設備は高岡工場、2015年には数十億円の売上額を見込む。

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