樹脂ホース・チューブ・継手メーカーの八興はこのほど、袋ナット式で施工が容易な専用継手「エイトロックフェルール」を開発するとともに、現在発売している多目的・耐薬品用ホース「スーパー柔軟フッ素チューブ」にクリアブルーを追加したほか、スーパー柔軟フッ素ホースに新たに2サイズを拡充した。どちらも11月1日から発売を開始した。
従来販売している「エイトロックシリーズ」は、タケノコ×バンド締めのように、標準化しにくいバンドの位置、トルク管理などが不要であり、かつノン・ゴムパッキンシールでパッキンにより溶出物の心配がないため、ユーザーから好評を得ていた。これに伴い、薬品や食品現場のユーザーの現場からフェルールに対応した専用継手を求める声が寄せられていた。
今回、その要望に応えてフェルールに対応したエイトロックフェルールを開発した。
新製品の特長は、袋ナット式のフェルール継手のため、現場での施工が容易であり、ホース交換時には継手の再使用が可能となった点。
また、HAKKOホース専用設計を行うことにより、液だまりが少ないニップル形状で衛生的な流体搬送を実現したほか、継手材質には腐食に強いSCS16を採用した。
そのほか、本体の内面がフラットでゴムパッキンを使用していないため、パッキンからの溶出物の心配がないのも特長だ。
適用ホースはスーパー柔軟フッ素ホースをはじめスーパー柔軟フッ素スプリングなど8種類。適応ホースサイズは、内径(19~32)×外径(26~41)まで対応している。
多目的・耐薬品用ホースのスーパー柔軟フッ素チューブにクリアブルーを追加した「スーパー柔軟フッ素チューブ・クリアブルー」については、今までは色が1種類しかなかったが、クリアブルーを追加することで、生産現場で流体を流す際に、ライン分けが可能になり、より安心・安全を追求した。
同製品の性能は、従来のスーパー柔軟フッ素チューブの性能を引き継いでいる。用途と対応する流体は薬品や塗料、食品、紛体など幅広く、拡販を目指していくという。
スーパー柔軟フッ素ホースに関しては、従来のサイズが内径(9~25)×外径(15~33)までの5サイズだったが、使用現場からの要望で、今回内径(32、38)×外径(41、48)の2サイズを追加した。サイズの品揃えが充実したことにより、同社は同製品の販売強化につなげたいとしている。
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