日本ゼオンは10月29日、16年3月期第2四半期決算説明会を開催し、古谷岳夫取締役執行役員が決算内容を説明するとともに、田中公章社長が中期経営計画「SZ―20 PhaseⅡ」の進捗状況を説明した。
16年3月期第2四半期の売上高は1524億2700万円、前年同期比0・6%減で減収となったが、営業利益は165億1800万円で同13・8%増、経常利益は171億6000万円で同10・3%増となり、減収増益となった。親会社株主に帰属する四半期純利益は109億4600万円で同21・3%増。
減収要因は数量でプラス69億円、為替でプラス49億円、価格でマイナス127億円。古谷取締役は「輸出汎用ゴムの増量、手袋用途のラテックスの増量など数量要因と、為替要因が、原料安やTPE市況悪化の影響を受けた価格要因をカバーできなかった」と述べた。
増益要因では、価格のマイナス127億円、本社費等のマイナス16億円に対し、数量のプラス15億円、原料安による原価のプラス99億円、為替のプラス49億円が寄与した。
セグメント別の業績を見ると、エラストマー素材事業部門の売上高は931億2700万円で同0・8%減、営業利益は107億8600万円で同13・8%増となった。
合成ゴム関連では、海外向けの拡販活動が進んだことにより販売数量を