日本ゼオンの4~9月期 減収も円安・原料安で増益

2015年11月02日

ゴムタイムス社

 日本ゼオンは10月29日、16年3月期第2四半期決算説明会を開催し、古谷岳夫取締役執行役員が決算内容を説明するとともに、田中公章社長が中期経営計画「SZ―20 PhaseⅡ」の進捗状況を説明した。

 16年3月期第2四半期の売上高は1524億2700万円、前年同期比0・6%減で減収となったが、営業利益は165億1800万円で同13・8%増、経常利益は171億6000万円で同10・3%増となり、減収増益となった。親会社株主に帰属する四半期純利益は109億4600万円で同21・3%増。

 減収要因は数量でプラス69億円、為替でプラス49億円、価格でマイナス127億円。古谷取締役は「輸出汎用ゴムの増量、手袋用途のラテックスの増量など数量要因と、為替要因が、原料安やTPE市況悪化の影響を受けた価格要因をカバーできなかった」と述べた。

 増益要因では、価格のマイナス127億円、本社費等のマイナス16億円に対し、数量のプラス15億円、原料安による原価のプラス99億円、為替のプラス49億円が寄与した。

 セグメント別の業績を見ると、エラストマー素材事業部門の売上高は931億2700万円で同0・8%減、営業利益は107億8600万円で同13・8%増となった。

 合成ゴム関連では、海外向けの拡販活動が進んだことにより販売数量を

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