日本ミシュランは10月29日、ミシュランの2015年第1~3四半期業績を発表した。
販売量は市場水準を上回り、2・8%伸びた。乗用車・ライトトラック用タイヤ販売の伸びは依然市場を上回った。また、トラック用タイヤおよび特殊製品事業の販売量は市場水準をやや上回った。予想通り、価格ミックスは前期比で引き続き改善した。さらに、競争力強化計画による影響が増大し、9月末時点で1億6700万ユーロのプラスとなった。
乗用車・ライトトラック用タイヤ事業の第1~3四半期の売上高は88億3800万ユーロで前年同期比13・9%増、トラック用タイヤ事業の売上高は46億7500万ユーロで同3・8%増、特殊製品事業の売上高は22億9600万ユーロで同0・1%減、同社グループ合計の売上高は158億600万円で同8・6%増となった。
第4四半期にかけて、タイヤ市場は1月以降見られたトレンドに沿って展開することが予想される。均等にバランスのとれた地理的展開のお蔭で、同社は通年の販売量成長において市場平均を上回るという目標を維持している。
競争力強化計画の持続的な展開は、1年間にわたるコスト膨張の相殺に寄与するとされる。同社グループは為替効果を除外した営業利益(特別損益算入前の営業利益)の増加、11%を上回る使用資本利益(ROCE)、および7億ユーロを上回る構造的なフリーキャッシュフローを実現し、一方で合計約18億ユーロに上る資本支出プログラムを推進するという目標を確認している。
通年では、営業利益率(特別損益算入前の営業利益率)は乗用車・ライトトラック用タイヤ事業では前年を上回り、トラック用タイヤ事業では著しく上昇し、特殊製品事業では限定的ながら落ち込む見込み。