「第44回東京モーターショー2015」が28、29日、一般公開を前に報道陣に公開された。今回は「テクノロジー&ファンタジー」をコンセプトに、実用化に向けて開発が急がれている自動運転の試作車などの最新技術や、各社の理念を反映したコンセプトカーなどが披露された。ゴム関連企業も車の環境性や安全性、快適さなどを一層向上させる技術を紹介するとともに、自社の活動やコンセプトなどを来場者に知ってもらうための展示を行っていた。一般公開は10月30日から11月8日まで。
横浜ゴムは今年からパートナーシップ契約を結んだイングランド・プレミアリーグのチェルシーと、モータースポーツ活動の紹介をメインに、「アグレッシプな横浜ゴム」を感じてもらえるコンテンツとした。
その一つがスーパーフォーミュラカーの展示である。同社は来年から全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズに、「アドバン」レーシングタイヤをワンメイク供給することになった。
供給するのはオレンジオイル配合技術により、優れたグリップ性能を維持しながら環境性能を高めた「アドバンA005」とウェット用の「A006」。会場には、供給タイヤである「アドバンA005」を装着したレースカーを展示していた。
また、29日から日本や欧州、アジア、南米などで順次限定販売する、タイヤサイドにチェルシーのロゴを刻印した「ブルーアース―AチェルシーFCエディション」や、2010年から研究しているエアロダイナミクス技術のコンセプトタイヤ、グローバル・フラッグシップタイヤ「アドバン・スポーツV105」などの紹介も行った。
このうちエアロダイナミクス技術は、車の空気抵抗低減に加え、走行時に発生する車両の浮き上がり抑制に貢献するもの。同技術を活用することで、車の燃費性能を高めるとともに、車体の安定性を向上するタイヤの開発が期待できる。
なお、同社のステージでは、フリースタイル・フットボールの世界チャンピオンである徳田耕太郎さんがチェルシーのユニフォームを着て、世界一のパフォーマンスを披露していた。