デンカは11月2日、米デュポン社のクロロプレン(CR)事業の譲渡手続きが完了したと発表した。
同社は三井物産と共同で米国に出資会社「デンカ・パフォーマンス・エラストマー(DPE)」を設立し、デュポン社から同事業を譲り受けるための契約を昨年12月に締結した。
その後、各国の所管当局から正式な承認を得るための手続きを進め、10月31日に完了。11月1日からDPEのプラントとして新たにスタートした。
DPEが買収したCR事業拠点は、ルイジアナ州ラ・プレイスのポンチャートレイン工場で、事業規模は500億円を想定している。
これにより、デンカは新潟県糸魚川市の青海工場に加え、北米に第2の生産拠点を持つことになった。
また、この買収は、同社の経営計画「Denka100」新成長戦略の一つ「生産体制の最適化」の最重要テーマに沿うもので、数値目標の早期達成につながることが期待される。