ゴム材料のこれから(上)
ゴムは、ご存じのように他の素材には期待できない素晴らしい特性を持った素材であり、産業分野のみならず、医療など広い分野で活躍しています。
前回(10月)紹介したゴム製品が抱えている問題を解決しながら材料が進化すればさらに活躍の場が広がると思われます。今回と次回は、これらの一部に関して述べることにします。
ゴム材料が早急に解決しなければいけない問題は、ゴム製品のリサイクルです。ほとんどのゴム製品はプラスチックのように加熱再成形によるリサイクルができません。その理由は、ゴム製品がゴム分子鎖間を硫黄などにより化学的に結合して構築した架橋構造を持っているからです。熱、酸素およびせん断力の組み合わせにより架橋構造を破壊し、再利用が可能な
⑧ゴム材料のこれから(下)
⑦ゴム材料のこれから(上)
⑥ゴム製品が抱えている問題
⑤ゴム材料の物性評価
④ゴム材料の中身
③原料ゴムの種類と加工(下)
②原料ゴムの種類と加工(上)
①原料ゴムの歩み