バンドー化学の4~9月期 原価低減効果で営業益4割増

2015年11月11日

ゴムタイムス社

 バンドー化学の16年3月期第2四半期連結決算は、売上高が481億5200万円で前年同期比2・6%増、営業利益は29億1900万円で同40・8%増、経常利益は34億9100万円で同36・6%増、親会社株主に帰属する四半期純利益は25億9200万円で同34・8%増となった。

 ベルト事業のうち、自動車部品については、米国と欧州で生産台数が引き続き好調に推移したものの、中国と日本では生産台数が低迷したため、自動車用の補機駆動用伝動ベルト製品と、補機駆動用伝動システム製品の販売が減少した。

 二輪車用伝動ベルトは、アジアでスクーター用変速ベルトの販売が伸長した。

 産業資材に関しては、産業機械用伝動ベルトと農業機械用伝動ベルトは、中国・アセアン諸国の市場開拓に注力したことなどにより、販売が増加。

 運搬ベルトについては、資源開発用のコンベヤベルトの輸出は減少したが、国内では急傾斜搬送用のコンベヤベルトの販売が伸びた。

 また樹脂コンベヤベルトは、物流・食品分野への拡販に継続して注力したことから販売が増加した。

 これらの結果、ベルト事業の売上高は394億1900万円で同1・8%増、セグメント利益は原価低減活動の徹底や、海外生産拠点の増強が軌道に乗ってきたことなどにより、26億5700万円で同52・7%増となった。

 エラストマー製品事業のうち、精密機能部品はOA機器などで使われる精密ベルト、高機能ローラや樹脂製品などの販売が増加。機能フイルム製品は市況などの影響から、販売が減少した。

 これにより、同事業の売上高は78億6100万円で同1・9%増、セグメント利益は原価低減活動の成果が寄与したことなどにより、3億3000万円で同437・2%増となった。

 ロボット関連デバイス事業などを行っている、その他事業の売上高は13億3500万円で同36・1%増、セグメント利益は1億5700万円で同24・7%増となった。

 通期の連結業績予想については、第2四半期の業績と、中国をはじめアジア全般の成長鈍化による先行き不透明感を踏まえ、5月15日に発表した当初予想から売上高を5・0%下方修正した。

 売上高は950億円で前期比0・4%減、営業利益は58億円で同20・9%増、経常利益は68億円で同18・7%増、当期純利益は45億円で同19・7%増となっている。

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