クレハは、グローバルな事業展開に伴い中国で設立したグループ各社について、効率性とガバナンスを確保した運営を推進する必要性が高まっていることから、9月に中国・上海市において、持ち株・金融統括機能および子会社の管理・支援機能を有する統括会社「呉羽(中国)投資有限公司」を設立すると発表した。
同社は2003年以降、中国において食品包装材料の製造合弁会社、炭素繊維製断熱材の製造・販売子会社などを立ち上げ、本年12月にはリチウムイオン2次電池材料などに使用されるフッ化ビニリデン樹脂の製造子会社を設立するなど、対象市場の世界的な拡大にあわせて事業体制を整えてきた。
今後、新興国での需要が世界経済を牽引する中、とりわけ発展著しい中国において、子会社の適正かつ安定的な運営体制を構築し、事業基盤を強化していくことは重要と考えている。
同社は、中国での統括会社の設立を節目に、中国を起点とした事業の拡大に弾みをつけるとともに、“中期経営計画Grow Globally”で示したグローバル展開を加速させる。
<「呉羽(中国)投資有限公司」>
▽会社名=呉羽(中国)投資有限公司
▽所在地=中華人民共和国上海市黄浦区
▽資本金=5000万USドル(クレハ100%出資)
▽董事長=宗像敬吉(クレハ取締役専務執行役員企画・経理本部長)
▽業務内容=子会社への資金投資対応および資金管理