ブリヂストン 次世代ジェット機MRJにタイヤを提供

2015年11月12日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは11月11日、同日に初飛行を実現した三菱航空機の次世代リージョナルジェット機ミツビシ・リージョナル・ジェット(以下、MRJ)に航空機用タイヤを提供していると発表した。

 同タイヤは、「MRJ」の降着装置システムを製造・販売する住友精密工業へ納入されたもので、「MRJ」の安全で環境にやさしい運航を支えている。

 航空機用タイヤは航空機の重量と速度を支えながら離着陸を繰り返すという過酷な状況で使用されるため、耐久性が求められる。また飛行中における燃費向上のためには、タイヤの軽量化も求められる。

 今回装着された「MRJ」向けタイヤは、技術的に難しいとされている耐久性と軽量化を両立させた最新ラジアル構造RRR(トリプルアール=レボリューショナリー・リインフォースド・ラジアル)を採用している。RRRの特徴とそのメリットは、高弾性・高強力繊維を用いた新ベルト構造を採用し、タイヤを軽量化することで低燃費と環境負荷低減に貢献する点、新ベルト構造採用により耐摩耗性が向上し、タイヤ交換までの着陸回数が増加するため、経済性が向上する点。また、耐久性能に優れた新ベルト構造の採用により、従来構造に比べより一層高い安全性を確保している。

 同社は、今後もRRRをはじめとする技術イノベーションで航空産業やモビリティ社会全体を支えていくとしている。

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