BASF アジア太平洋地域のR&Dを拡大へ

2015年11月17日

ゴムタイムス社

 BASFは11月17日、アジア太平洋地域における研究開発(R&D)の対象範囲を大幅に拡大すると発表した。

 同社イノベーション・キャンパス・アジア・パシフィックの第2フェーズが11月9日に始動し、中国の上海浦東(プドン)にあるBASFグレーター・チャイナ本社にて9000万ユーロを投じた拡張が行われた。

 同社では先進材料およびシステムに主に重点を置いているが、今回の拡張でフォーミュレーション、ケミカルプロセス、エンジニアリングなどの分野が新たに加わった。

 浦東の拠点は中国やアジア太平洋地域の活発な研究開発コミュニティと地理的にも近く、研究開発、製造、マーケティング部門で構成されており、同地域の顧客とともにイノベーションやアプリケーションを共同で生み出す統合プラットフォームとなっている。

 また、同社はアジア太平洋地域における研究規模を拡張するため、同社が有する3つのグローバル・リサーチ・プラットフォームのひとつである先進材料&システムリサーチの本部を2016年1月1日付けで上海のイノベーション・キャンパス内に設置する。これに伴い、同プラットフォームのプレジデントであるハラルド・ラウケ氏がBASFアジア太平洋地域リサーチ責任者に就任する。

 上海のイノベーション・キャンパスの他、インド、日本、韓国、シンガポールの研究開発センターも資源の効率化、食料と栄養、生活の質といった同地域の課題に対応する革新的なソリューションの開発に貢献していく。

 さらに、同社はインドのナミムンバイにおけるイノベーション・キャンパスの新設に約5000万ユーロの投資を行っており、2017年に始動する。

 この施設では、農業関連製品やプロセス開発、ポリマー研究に300人の科学者が従事する予定。

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