日本ゼオンは11月25日、同日開催の取締役会において、英国の合成ゴム生産を中止し、連結子会社ゼオンケミカルスヨーロッパ(以下ZCEL)を解散し、清算することを決議したと発表した。
同社連結子会社であるZCELは、英国内における長期的な主要原料の調達確保に関する不確かさと市場環境の変化から、合成ゴムの生産中止を検討して同社従業員との協議を行ってきた。この度、検討と協議の結果正式に生産中止を決定し、工場を来年3月末までに完全停止することにした。
同子会社は停止後に設備撤去と必要な法対応を実施したのちに解散し、清算する。
なお、会社解散および清算後も従来行っていた英国内における販売活動は新体制で継続する。ZCEL生産中止後は既存の日米生産拠点からの製品供給とし、合成ゴム事業の更なる強化を推進していくとしている。
ZCELは資本金が2330万ポンド、設立は1988年2月。出資比率は同社が100%。
なお同社は、2016年3月期第3四半期決算において、特別損失として56億円を計上する見込み。