ランクセスは12月3日、東京・麻布台の東京アメリカンクラブにおいて、プレス向けに「辻英男社長就任にともなう記者懇親会」を開催した。
開催に先立ち、辻社長があいさつするとともに、日本における直近の取り組みについて説明した。
7月の就任以来、辻社長はドイツ、アジア、日本国内の取引先および生産拠点などを回り、今後の事業展開について対話に努めたという。「そこで確信したのが、弊社がまさに大きな転換期を迎えているということ。弊社への期待が、今まで以上に高まっているということも感じられた」と述べた。
今年1月、同社とラインケミージャパンは経営統合した。同時に、独ランクセスが本社で進める事業再編計画「レッツ・ランクセス・アゲイン」に基づき、14のビジネスユニットを10に統合。これら組織のスリム化、効率化により、独ランクセスグループは15年度中に、グローバル全体で1億5000万ユーロのコスト削減が果たせる見込みという。
また同社は、この組織再編に伴い、今年9月、新たな企業文化の熟成を促すべく、全従業員に向けて「価値基準」ならびに「行動指針」を導入した。
辻社長は、「この