日本ミシュランタイヤは12月11日、輸送効率向上ならびに環境負荷低減に貢献するトラック・バス用ワイドシングルタイヤ「ミシュランXワン」が、熊谷産業が新たに導入した平ボディーの新車装着タイヤとして採用されたと発表した。
同製品は、トラックの後輪に装着されている2本(ダブルタイヤ)を1本にするというコンセプトで、1車軸当たり約100kgの軽量化を達成し、車両の輸送効率向上ならびに環境負荷低減に貢献するトラック・バス用ワイドシングルタイヤで、駆動軸にも使用できるということで注目を集めている。
中京地区を中心に窯業原料や建築土木資材等を輸送する熊谷産業は、様々な積荷形状に対応するため、今回の新車導入にあたり平ボディー車両を採用した。特に原材料輸送の場合、1車両当たりの積載量が大きいほど原材料の輸送コストを抑えることができ、車両の最大積載量が増すことで輸送効率が向上する。また予備車両や待機乗務員の抑制も期待される。今回、最大積載量向上による輸送効率化に注目し、自社が導入する平ボディー車両の後輪2軸に「ミシュランXワン・XDN2」を採用した。タイヤサイズは455/55R22・5(164L)。
熊谷産業の熊谷洋美代表取締役は、「これまでの従来仕様の車両では最大積載量が1万4400kgでしたが、顧客からの要望や経営効率化の観点から、新規導入車両では1万5000kgの最大積載量を確保することが課題となっていました。それには輸送品質を落とさず車両を軽量化することが必要となりますが、同業者で積載量の最大化を目的とした「ミシュランXワン」の装着事例があったことから、初めにミシュランの担当者から説明を受けました。その際、従来車両に比べ一台当たり約200kgの積載量向上が可能との提案を受け、今回の導入に至りました。車両本体と架装部品等の軽量化も含めて、最終的に最大積載量を1万5200kg確保することができました。」と語った。