米ダウ・ケミカル 米デュポンと合併 時価総額は約1300億ドルに

2015年12月14日

ゴムタイムス社

 ダウ・ケミカル日本は12月14日、ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーとデュポンが、両社の取締役会が全会一致で、両社の対等合併に合意したと発表した。

 新会社名は「ダウ・デュポン」となる。統合後、節税効果のある事業分割により、3つの独立した上場企業を設立する計画。分割は合併完了後、関連当局および取締役会の承認を経た後、18ヵ月から24ヵ月以内に可能な限り早期に実施される予定。

 3つの新会社は、世界的規模の農業関連会社、素材科学会社、技術とイノベーションに基づく特殊化学品会社となる。これらの事業会社は、それぞれが明確な重点分野、適正な資本構成、明白で魅力的な投資テーマ、スケールメリット、イノベーションへの投資能力を備え、顧客に向けた優れたソリューションおよび選択肢の提供が可能になる。

 発表時点における時価総額は約1300億ドルを見込んでいる。取引規定により、ダウの株主は1株当たり新会社の1株を受け取り、またデュポンの株主は、1株当たり1・282株を受け取る。優先株を除き両社の株主は、希釈後約50パーセントずつの株式を取得することになる。

 合併完了後24ヵ月以内に、シナジー効果が100パーセント達成された際には、約30億ドルのコスト削減効果、10億ドルの成長効果が見込まれる。

 合併完了後、ダウ会長兼CEOであるリバリス氏がダウ・デュポン取締役執行役会長に就任し、デュポン会長兼CEOであるブリーン氏が、ダウ・デュポンCEOに就任する。リバリス氏とブリーン氏は共に取締役会直属になる。また、最高財務責任者(CFO)が任命された際には、ブリーン氏の直属になる。

 ダウ・デュポンの取締役会は、現在8名ずつのダウとデ、ュポンの取締役を含む16名で構成される予定。取締役の氏名は、合併が完了する前後で発表される。また、3社の分割が完了する前に、それぞれの委員会が3つの新会社の指導者を任命する。

 合併完了後、ダウ・デュポン本社は、ミシガン州ミッドランドおよびデラウエア州ウィルミントンの2カ所体制となる。

 合併は、関連当局およびダウ、デュポンの株主承認をはじめとする諸条件の充足後、2016年下半期での完了が見込まれている。計画される3社の分割は、合併完了後18ヵ月から24ヵ月以内に完了する見込み。

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