米ダウ・ケミカル ダウコーニングを子会社化へ

2015年12月14日

ゴムタイムス社

 ダウ・ケミカル日本は12月14日、ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーが、ダウコーニング・コーポレーションの株式持ち分を変更する最終合意に調印したと発表した。

 ダウの取締役会で、満場一致で承認された今回の取引により、ダウの戦略的目標が強固に補完されるとともに、株主価値の向上において大きな可能性が生み出される。

 合意により、現在、ダウとコーニング社の折半出資会社であるダウコーニングは、ダウの100パーセント子会社となる。また、ダウとコーニングは、へムロックセミコンダクターグループの出資比率を維持する。

 ダウとダウコーニングが一体化することにより、建設・建築、消費者製品および自動車などの魅力的な最終製品に向けたダウの製品ポートフォリオが拡充され、コンシューマー・ソリューションズおよびインフラストラクチャー・ソリューションズの事業基盤がより強固となる。

 ダウは、ダウコーニングの子会社化により、年間4億ドルとなるコスト削減および成長効果を見込んでいる。シナジー効果が100パーセント発揮される時点において、年間10億ドル以上のEBITDA創出効果が見込まれ、また、取引完了後の初年度には、1株営業利益、営業キャッシュフローおよびフリーキャッシュフローが増加する見込み。

 投資適格信用格付けの維持にダウが取り組む中、今回の取引により、ダウの負債資本比率は2015年第3四半期水準(ダウの米国メキシコ湾岸地区におけるクロールアルカリおよびビニール事業、塩素系溶剤およびエポキシ事業をオーリン社に売却する以前)となる。取引完了は2016年の上半期を予定。ダウコーニングの本社は現在と変わらず、米国ミシガン州アーバーンとなる予定。

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