日本ゴム工業会が財務省貿易統計に基づいてまとめた10月のゴム製品の輸出入実績によると、輸出金額は795億3900万円で前年同月比8・6%減となり、3ヵ月連続の減少となった。
主要製品である自動車タイヤ・チューブ、ゴムベルト、ゴムホース、ガスケット類がいずれも前年実績割れとなったことが響いた。
1~10月累計の輸出金額は8232億3300万円で前年同期比1・5%減となっている。
また、10月の輸入金額は344億2100万円で前年同月比1・3%減となり、前月の増加から減少に転じた。
主な製品のうち、最大輸入品目である自動車タイヤ・チューブをはじめ、ゴム底布靴類、総ゴム靴類、ゴムベルト、ガスケット類がいずれも前年実績を下回ったことによる。
1~10月の輸入金額は3639億800万円で前年同期比9・4%増となった。
10月のゴムベルトの輸出は35億3200万円で前年同月比10・7%減となり、前月の増加から減少に転じた。
資源国向けのコンベヤベルトなどが減少したことが影響した。
輸入は7億3700万円で同27・3%減となり、2ヵ月連続で減少した。
1~10月累計のゴムベルトの輸出は、370億5200万円で前年同期比4・8%減。輸入は91億8600万円で同5・8%増となった。
ゴムホース輸出は36億9100万円で前年同月比3・4%減となり、3ヵ月連続で減少となった。
主要輸出先であるインドネシア、タイ、中国向けが減少したことが主な要因と考えられる。
輸入は15億5200円で同0・3%増。前月の減少から増加に転じた。
1~10月累計のゴムホース輸出は、375億5000万円で前年同期比1・8%増。輸入は164億2300万円で同9・4%増だった。
自動車タイヤ・チューブの輸出は495億3400万円で前年同月比12・5%減となり、3ヵ月連続で減少となった。
輸出先上位国のうち、サウジアラビア向けが大幅減になったことに加え、アラブ首長国連邦やロシア向けなどが減少したこと、さらに現地生産が進んだことも響いている。
また、輸入は95億3800万円で同11・2%減となり、2ヵ月連続で減少した。
1~10月累計の自動車タイヤ・チューブの輸出は5380億9000万円で前年同期比3・2%減。輸入は1078億3200万円で同4・0%減となった。
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