ブリヂストン トヨタ・プリウスに防振ゴム納入

2015年12月17日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは12月17日、トヨタ自動車の新型プリウス向けに、エンジンマウント用防振ゴム(エンジンを固定し、振動を吸収する部品)を納入すると発表した。

 エンジンからの振動を吸収するだけでなく、コーナリング時の遠心力による横方向の揺動を軽減し、車両の安定した走りと快適な乗り心地に貢献する。これによって新型プリウスの「走る楽しさ」と「快適性」に重要な役割をはたしている。

 エンジンマウントは、動力源と車体を接続する唯一の部品。エンジンを支持するだけでなく、エンジンから発生する振動を吸収し、車体及び車内への振動を軽減させ、車両の乗り心地にも影響する。エンジンからの振動に加えて、路面の凹凸や加減速の振動を吸収するためには前後上下方向のしなやかさが必要とされている。一方でコーナリング時の操縦安定性を高めるには水平横方向の剛性を高める必要があった。これを両立させるために、今回の防振ゴムでは新しい構造を開発、部品の中央に柱状のゴムを水平横方向に設置し、前後上下方向のしなやかさを保ちながら、水平横方向の剛性を高めることに成功した。これによって、乗り心地を改善しながらスムーズなコーナリングに貢献している。

 同社は今後も高い技術力を活かし、顧客の要望に応える製品を提案していくことで、モビリティー社会に貢献していくとしている。

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