ブリヂストンは12月17日、トヨタ自動車の新型プリウス向けに、後部座席用のシートパッド(座面部)を納入すると発表した。
同社シートパッドのプリウスシリーズへの採用は今回が初めて。シートパッドを薄肉化しても従来以上の快適性を可能にするウレタンフォームを開発することで、後部座席用シートパッドの省スペース化と軽量化を実現し、新型プリウスの「快適性」と優れた「燃費性能」に寄与している。
ウレタンフォーム製のシートパッドにおいて乗り心地を良くするためには、適度な柔らかさが必要になる。一方で、コーナリング時などの横方向の遠心力が発生する際、柔らかい素材は体が沈み込みやすいため、姿勢を保つことが難しくなる。新型プリウスには「走る楽しさ」と「快適性」が求められており、コーナリング時などに姿勢を保つための適度な硬さ(剛性)と振動吸収性がシートパッドには必要とされた。同シートパッドでは、セル構造の骨格の剛性と減衰特性、更にはセル構造に起因する通気性の最適化を図ることで、最適な硬さと振動吸収性を確保し、車両に求められる「快適性」を向上。またシートパッドの薄肉化によって軽量化にも寄与し、新型プリウスの「燃費性能」の追求にも貢献している。
同社は今後も高い技術力を活かし、顧客の要望に応える製品を提案していくことで、モビリティー社会に貢献していくとしている。