今年度4月から中長期経営計画「V2020」のフェーズ2をスタートさせたニッタ。上半期で過去最高の利益を更新した新田元庸社長に、2015年の振り返り並びに今後の展望や年始の抱負などを聞いた。
■2015年を振り返って
3月に創業130周年を迎えて思いを新たにした。株主・社員・取引先を含めステークホルダーの皆様に感謝したい。
更に50年、100年と存続できるようフェーズ2スタートにあたり掲げた「3大チャレンジ」①新事業・新製品の創出、②グローバル化の推進、③トータルコスト競争力の向上を推進してきたい。
また、社長就任直後に実施したグローバル一気通貫型の事業部制が機能し始めた。事業部制採用により、戦略の一貫性とスピード感に見るべきものが出てきた。また、グローバルに事業展開されているユーザーへの対応力を強化出来た。
加えて、昨年はコーポレートガバナンスコード元年であった。当社では従来から、高い倫理観の下で人として守り行うべき道をきっちりやっていくのが基本という意識が培われてきている。私は社長就任以来、オープンネス、フェアネスを基本におくと言い続けてきた。透明性を確保し、ステークホルダーの存在を意識しながら業務運営を進めていきたい。
業績面では海外で自動車部品の売上げが伸長し、ベルト製品や空調関連製品も堅調であったが、下半期の動向は不透明であり危機感をもって取り組んでいきたい。
■グローバルQC活動の開催について
130周年の記念の年とい
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