東海カーボンの新年賀詞交歓会が1月4日、東京・東海カーボン本社で開催された。会には取引先代表ら約130名が出席した。
長坂一社長はあいさつの中で、現在策定中である新中期経営計画「Tー2018」の概要をスライドを用いて説明した。
長坂社長は直面する課題について「新興国の技術力の猛追、グローバル展開におけるリスク、事業部制の弊害、コーポレート部門の脆弱性」を掲げた上で、「6月に技術本部を新設し、8月には炭素・セラミックセグメントの合理化策の実施など構造改革に舵を切った。本年1月にはほとんどの本部長を入れ替え、事業部間のシナジーを極大化するとともに、セクショナリズムに捕らわれることのない全社的視野を持った経営層を育成することを念頭においた今までにない新しい試みを行った」と昨年の施策の成果を発表した。
現在策定中である新中期経営計画「Tー2018」については「従来の積極拡大路線からの方針転換がテーマになる」と述べ、「将来の更なる発展に向け、一度立ち止まり、足元を固める時期に来た」と概要を説明した。
重点施策の一つであるコーポレート機能の強化では、「安全管理や環境への配慮、コンプライアンス体制の強化などガバナンス体制を大胆に見直していく」と語った。
技術力復権に関しては「昨年の