住友理工は1月14日、高圧ホースの販売について、スウェーデンのハイドロスキャンド・アクティボラグ社と独占的販売店契約を締結したと発表した。
欧州を中心とした43ヵ国が対象で、同社グループの産業用ホース事業で欧州市場への本格参入は初めてとなる。
同社グループは、中期経営計画「2015年VISION」で、産業資材分野におけるグローバル拡販の強化を掲げており、これまでに国内外で産業用ホース事業の生産基盤を強化している。2004年に海外初の生産拠点として中国・合肥に東海橡塑(合肥)有限公司(略称:TRFH)を、2011年にはインドにトーカイ・インペリアル。ハイドロリクス・インディア(略称:TIH)をそれぞれ立ち上げた。さらに2013年には京都府綾部市に、グローバル・マザー工場となるTRI京都(略称:TRK)を設立。日本、中国、インドでのグローバル供給体制が整った今、欧州での本格的な市場開拓へと乗り出す。
ハイドロスキャンド社は、欧州全域に展開するホースアセンブリー企業で、主に産業用機械や建機向けの高圧ホースを扱っている。店舗での販売・補修に加えて、サービスカーで現地対応を行うなど幅広いサービスを提供しており、同社はより高品質・高性能な製品への需要に対応するため、同社製品の取り扱いを始めることになった。
調印式には、ハイドロスキャンド社オーナー兼社長のビョルン・ホルムストーム氏とCEOのマッツ・ニルソン氏、同社代表取締役取締役会長兼CEO西村義明氏と社長兼COO松井徹氏らが出席し、契約書に署名。ホルムストーム氏は「我々を欧州でのパートナーに選んでもらえたことは大きな誇り。この契約締結は両社の事業にとって大きな価値を持つと確信している」と述べ、社長兼COO松井氏は「グローバルマーケットへのさらなる進出を目指す我々にとっても、大きなステップ。この協業により、欧州市場のトレンドに見合ったコスト・品質の製品を供給し、事業の拡大を強力に推進したい」とあいさつした。
同社グループはこれを機に、緩やかに回復を続ける欧州市場を開拓し、当社グループ製品のブランド価値を向上させながら、同事業のさらなる発展に努めていく方針。