冬タイヤ保有状況調査 首都圏では38%が保有

2016年01月25日

ゴムタイムス社

 ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパンは1月22日、冬タイヤの保有状況について調査したと発表した。

 同調査の調査期間は2015年10月26日~11月8日の計14日間。インターネット調査で調査対象は18歳以上の男女(自動車保有者)1万2767名。調査内容は、冬の運転時のヒヤリハット体験、冬タイヤのシリーズ別の認知状況、保有状況、購入のきっかけ、購入場所・選択理由、購入予算、同時購入、購入重視点、買い換えの頻度・きっかけ、履き替え時期、現使用タイヤへの不満点など。

 全国における保有率は一年前から1%ポイント上昇し、53%となった。一般地帯と多雪地帯に分けてみると、多雪地帯の保有率は96%で前年から変化がなかったが、一般地帯の保有率は38%から40%に上昇した。一般地帯の中でも首都圏は保有率が38%と低かった。ただし、前年からは4%ポイントの上昇と、拡大は著しい。2014年11月以降、首都圏に降雪が複数回あったこともこの一因と考えられる。一般地帯での冬タイヤ購入のきっかけで、多雪地帯より5%ポイント以上高い項目は「雪が降りそうだったから」、「ウインタースポーツをやっているから」、「旅行に行く予定があるから」の3項目であった。日常的に冬タイヤを利用している多雪地帯とは購入のきっかけも異なることが示された。

 降雪時期や購入のきっかけの違いから、冬タイヤへの履き替え時期も一般地帯と多雪地帯では大きく異なっている。多雪地帯では約半数が11月以前に冬タイヤに履き替えるとしたのに対して、一般地帯では60%以上が12月に冬タイヤに履き替えるとした。

 なお、同社が実施している乗用車タイヤの販売トラッキング調査で全国の販売動向を確認すると、2015年で冬タイヤの販売本数が最も多かった月は11月で、年間の34%を占めた。

 また、現在保有している冬タイヤを購入する際に重視した点について尋ねたところ、最多回答は「雪道での性能」、次いで「信頼できるメーカー」となった。

 上位2項目に関しては一般地帯、多雪地帯ともに同じ順位であったが、3位以降では違いがあった。一般地帯の3位は「安価な価格」だが、多雪地帯では「氷上での性能」が「安価な価格」を抑え、3位に挙げられており、より機能を重視する傾向が見られた。なお、冬の運転に関する各自のヒヤリハット体験についての自由回答では「アイスバーン」や「ブラックアイスバーン」に関する記述も多く、雪道だけではなく、氷上での安全性に対する関心も高いことが伺えた。また、多雪地帯では「店員のおすすめ」が5位に入った。一般地帯ではこれは7位であった。多雪地帯では、地元の状況を知る店員の影響力が強いことが示された。

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