横浜ゴムは1月26日、北海道旭川市に1月20日、完成した冬用タイヤテストコース「北海道タイヤテストセンター(TTCH)」で、野地彦旬同社社長、西川将人旭川市長などの出席の下、開所式を行ったと発表した。
同テストコースは2015年3月に上川生産農業協同組合連合会から取得した旭川競馬場跡地に建設されたもので、敷地面積は東京ドームの19倍強に当る90万6462㎡。直線が約1kmにおよぶ圧雪路のほか、氷盤路、登坂路、雪上/氷上旋回路、ハンドリング路を備えている。乗用車で時速100km以上のテスト走行ができるほか、トラックやバスについても登坂など様々な路面状況で制動・発進・加速テストができる。また車で旭川駅から15分、旭川空港から10分とロケーションの利便性も高い。毎年、氷点下の気温が安定的に続く12月末から翌年2月末までの厳冬期に冬用タイヤのテストを行い、春から秋にかけては夏用タイヤのテストにも活用する計画。
これまで同社は、冬用タイヤテストを日本の自社コースのほか、スウェーデンの契約コースなどで行ってきた。しかしタイヤ事業がグローバルに拡大する中、評価数の増加、評価手法の高度化が進み、従来の冬用タイヤテストコース「T*MARY」(北海道上川郡鷹栖町)では手狭になっていた。完成したTTCHの敷地面積は「T*MARY」の約4倍の広さ。