鈴鹿エンヂニヤリング(三重県四日市市、矢田龍生社長)は1月21日、海外の小規模なゴム混練工程向けの機械装置の内覧会を開催した。
内覧会では、75Lティルトタイプ(槽反転形)ミキサー「Mr.Mix」を中心とする精練プロセス用システムを披露。多くの参加者が同社のシステムに関心を寄せていた。
今回の精練プロセス用システムは、CMBメーカー㈱INBプランニングの中国拠点にある湖州工場向けに設計製作したシステムであり、比較的小規模な構成で1ライン当り月間100t(1シフト1ステージ)の設計生産量を持っている。また日本国内のマザープラントでは1ライン当り月間最大300t(2シフト)を記録したという。
同システムはトレーサビリティーをメインコンセプトにし、原材料・オフライン手動計量・オンライン自動計量・混練のすべての記録が統合された。その結果、データベース化された全バッチの計量・混練記録が永続的に再利用可能となり高い生産性を実現した。
また、混練性能に加えて計量・混練記録のフィードバックにより最適化された条件で、A練コンパウンド1㎏当たりの消費エネルギーが0・14kWhと省エネ性が優れているのも特長だ。
同システムはすでにINBプランニングの国内で2ラインを設置し、中国工場でも2ラインを設けている。展示された同システムは中国湖州工場の3ライン目として3月に輸送し、4月から試運転を行う計画。
内覧会について、矢田社長はここ10年間で品