日本ベルト工業会がこのほど発表した2015年のゴムおよび樹脂ベルト生産実績によると、年間ゴムベルト生産量(新ゴム量)は、前年比6%減の2万8470tと、2年連続で減少し、5年ぶりに3万tの大台を割った。
そのうち内需は、コンベヤが比較的堅調に推移したものの、伝動ベルトは自動車生産減が続く中で年間を通してふるわず、生産量は合計で2万870t、同3%減となった。
輸出については、資源国の不振が続いてコンベヤ輸出の減少に歯止めがかからず、伝動も現地調達化が進む中で年間を通して減少が続いた。その結果、同15%減の7601tとなり、2年前の実績と比べて7割以下の水準となった。
品種別に見るとコンベヤベルトの内需は、都市再開発やインフラ建設関係等の需要を含む公共事業の増加に支えられ、回復基調となっており、同2%増の1万691tとなった。
コンベヤ輸出は、豪州を中心とした石炭産出国向け需要が引き続き低迷しており、同15%減の6115tとなった。コンベヤ合計では輸出の減少が響き、同5%減の1万6805tとなった。
伝動ベルトでは、特に需要の半分を占める自動車向けが、海外への生産シフトやHV車の増産などで減少傾向にある他、好調を維持していた工作機械の受注総額が年後半に減速するなど、需要環境の悪化に影響された。内需は1万179tで同7%減、輸出は1486tで同14%減、合計では1万1665tで同8%減となった。
伝動の内訳では、歯付ベルトの内需が
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