ダウ・ケミカル日本は2月3日、ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーの2015年通期の業績を発表した。
通期の1株利益は6・15ドル、1株営業利益は3・47ドル。これに対し、前年の1株利益は2・87ドル、1株営業利益は3・11ドルで、12%増となった。
平均で45%に達した原油価格の下落および為替の逆風が販売価格に影響したことにより、売上高は前年比16%減または売却および買収の影響を除くと15%減の488億ドルとなった。
また、営業EBITDAは過去最高となる96億ドル、EBITDAは133億ドルに増加。パフォーマンス・プラスチック事業部門(3億8000万ドル増)およびコンシューマー・ソリューションズ事業部門(5900万ドル増)の増加により、営業EBITDAは前年比3%増となった。
営業EBITDAマーシンは360ベーシスポイント超拡大し、10年以上ぶりの水準となる19・7%に達した。営業EBITDAマージンは全営業部門で増加。需要の高まり、規律ある価格・数量管理、革新、生産性の向上を受け、パフォーマンス・プラスチック事業部門、パフォーマンス・マテリアルス&化学品事業部門、コンシューマー・ソリューションス事業部門がマーシンの拡大をけん引した。
さらに、2015年の営業キャッシュフローは75億ドル。2013年のKダウの賠償金受取額を除くと、キャッシュフローは3年連続で過去最高を記録したことになる。キャッシュフローの創出によって再度の増配が実現し、配当額は過去最高となった。2015年は配当と自社株買いを通して合計46億ドルを株主に還元した。
資本利益率は19・6%となった。資本営業利益率は3年連続で上昇し、前年比130ベーシスポイント増の12・1%となった。