不二ラテックスの4~12月期 営業利益が7倍に

2016年02月08日

ゴムタイムス社

 不二ラテックスの2016年3月期第3四半期連結決算は、売上高が52億3100万円で前年同期比4・3%増、営業利益が5億300万円で同603・1%増、経常利益は5億1100万円で同950・1%増、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億5700万円で同926・6%増となった。

 医療機器事業では、主力の国内コンドームは、継続的かつ中心的な戦略として位置づけている販売チャネルとしての大型小売店・ドラッグストア・コンビニエンスストア開拓をより重点的に推進すると同時に、販促企画に軸足を置いたネット販売の強化と海外オファーの積極的な取り込みを図った。この結果、海外向け売上高は伸長したものの国内市場での価格の2極化、新素材製品の市場シェア拡大等により引き続き厳しい展開が続いた。一方、プローブカバー(感染予防製品)を中心としたメディカル製品については、市場の認知度も上がり引き続き堅調に推移した。結果、売上高は、14億9800万円で同9・5%増。セグメント利益は、増収効果や生産合理化を継続的に進め原価低減に努めたことにより1000万円(前年同期は3億1100万円の損失)となった。

 精密機器事業では、主力のショックアブソーバ及びロータリーダンパーは、景気の回復に伴い国内市場、輸出とも引き続き堅調に推移。主要な市場として位置付け、開拓深耕を続けている住宅設備関連、自動車関連、家電、OA機器関連の分野では堅調に受注が確保できた。産業用の分野では国内外の設備投資が徐々に回復をしているものの大幅な受注増には及ばず苦戦。また、増設をした自動化ラインが効率生産とコスト低減に寄与した。結果、売上高は、32億2800万円で同1・9%増。セグメント利益は、7億2200万円で同15・2%増。

 SP事業では、主力のゴム風船が主体となる販促用品市場のニーズ多様化と市場の縮小が続いたが、広告販促活動・イベント等に持ち直しの傾向がみられ、ヘリウムガスの供給も徐々に安定化し業績は回復傾向となった。結果、売上高は3億8万円で同2・1%増、セグメント利益は1000万円で同174・0%増となった。

 その他では、売上高は1億2400万円で同17・8%増、セグメント利益は2600万円で同152・7%増となった。

 通期の連結業績予想は当初見通しから変更なく、売上高が70億円で前期比4・3%増、営業利益が5億500万円で同180・2%増、経常利益が4億6000万円で同176・8%増、親会社株式に帰属する純利益が3億2000万円を見込んでいる。

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