タイガースポリマーの2016年3月期第3四半期連結決算は、売上高が296億7600万円で前年同期比1・3%増、営業利益が18億7800万円で同7・0%増、経常利益が20億800万円で同4・1%減、親会社株主に帰属する四半期純利益が13億5200万円で同5・8%減となった。
国内では顧客からの受注減の影響があったものの、米州が好調に推移したことなどにより、増収・営業利益増を確保した。
セグメント別では、日本では産業用ホースとゴムシートの販売が増加したが、自動車部品の販売が大幅に減少したことに加え、家電用ホース、ゴムマットの販売が減少した結果、売上高は160億4200万円で同2・0%減となった。減収の影響や人件費の増加により、セグメント利益は9億1400万円で同3・4%減となった。
米州では、米国の自動車部品は販売が増加するとともに、為替換算上の影響があり増収となったが、人件費や諸経費の増加により減益となった。米国の産業用ホースは、販売は減少したが、為替換算上の影響と原材料費の減少により増収増益となった。一方、メキシコの自動車部品は、販売は増加したが、為替換算上の影響と諸経費の減少により減収増益となった。その結果、売上高は104億4600万円で同10・1%増、セグメント利益は6億5700万円で同60・9%増となった。
東南アジアのマレーシアでは、家電用ホースの販売は増加したが、為替換算上の影響、原材料費の減少により減収増益となった。タイでは自動車部品・家電用ホースともに販売が減少したが、原材料費や人件費の減少により減収増益となった。その結果、売上高は18億9900万円で同18・9%減、セグメント利益は1億8300万円で同10・5%増となった。
中国では、家電用ホースの販売は減少したが、自動車部品の販売が増加した結果、売上高は33億7100万円で同0・3%増となった。原材料費や人件費の増加により、セグメント利益は7800万円で同53・3%減となった。
通期の連結業績予想は当初見通しから変更なく、売上高が410億円で前期比0・9%増、営業利益が24億円で同1・6%増、経常利益が25億円で同9・5%減、親会社株式に帰属する純利益が17億円で同16・0%減を見込んでいる。
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