藤倉ゴムの4~12月期 制御機器好調で営業益2桁増

2016年02月10日

ゴムタイムス社

 藤倉ゴム工業の2016年3月期第3四半期連結決算は、売上高が228億4800万円で前年同期比4・2%増、営業利益は11億3600万円で同18・0%増、経常利益は11億7800万円で同8・8%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は8億3700万円で同27・4%減となった。

 セグメント別では、産業用資材の工業用品部門は、引き続き海外で自動車関連部材の売上が好調だったものの、国内では生産量が減少したため増収減益となった。

 制御機器部門は、国内外で液晶・半導体関連製品と産業機械向け製品の受注が好調に推移したため増収増益。電気材料部門は電力・電子関連製品の受注が増加し、さらに生産性の改善に努めたことで、わずかながら増収増益となった。

 この結果、産業用資材の売上高は143億3100万円で同5・3%増、営業利益は9億1600万円で同22・0%増となった。

 引布加工品では、引布部門は自動車関連製品の受注が低迷したため減収減益。印刷機材部門は国内での拡販が進み、受注が増加したため増収増益。加工品部門は、舶用品の輸出が増え増収となったものの、品種構成の変化により減益となった。

 これらのことから、引布化工品の売上高は33億2600万円で同4・4%減、営業利益は1億5100万円で同7・2%増となった。

 スポーツ用品については、ゴルフ用カーボンシャフト部門は新製品「Speeder EVOLUTIONⅡ」と「MCI」の販売が好調に推移していることで増収増益となった。

 アウトドア用品部門は、為替の影響と自然環境の変化により、シューズなどの販売が減少したことで減収減益となった。

 これらの結果、スポーツ用品の売上高は47億9700万円で同7・8%増、営業利益は3億9400万円で同7・0%増となった。

 その他の物流部門は、荷動きが低調になったことで売上・利益ともに減少した結果、売上高は3億9200万円で同0・6%減、営業利益は5200万円で同0・9%減となった。

 通期の連結業績予想は当初見通しから変更なく、売上高が310億円で同1・8%増、営業利益は14億円で同21・7%増、経常利益は16億円で同5・1%増、純利益は11億円で同17・1%減を見込んでいる。

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