東洋ゴム工業は2月15日、北米のタイヤ製造子会社「トーヨータイヤ・ノースアメリカ・マニュファクチュアリング(TNA)」で進めていた第4期拡張が昨年末に完了し、1月から生産能力の追加増強に着手したと発表した。
同社は、北米市場のタイヤ需要の増大に対応した供給体制の確立を目的として、2013年12月から、工場建屋を当時の約1・5倍に拡張、新建屋の半分に生産設備を導入するという、TNAの第4期生産能力増強計画に着手した。工場建屋の完成後、順次設備導入を図るとともに、操業を当初予定より4ヵ月前倒しし、昨年4月から同設備によるタイヤ生産を開始。計画していた設備導入が最終的に昨年12月に完了したことで、新たに乗用車用タイヤ換算で年産250万本規模の供給能力増大体制が整った。
また同社は、今後安定的に成長が期待できる北米市場で、さらなる事業基盤強化を図るため、拡張した新建屋の残り半分のキャパシティに対して引き続き設備導入することを決定し、1月から生産能力の追加増強に着手した。総投資額は約130億円。
これにより、TNAはタイヤ生産供給能力が今年末をめどに年産1150万本体制となり、同社最大のタイヤ生産工場となる。また、従業員数も1500人体制(今年末)を予定しており、雇用面での貢献も果たしていく。