独ランクセス サウジアラムコ社と合成ゴム新会社を設立

2016年02月16日

ゴムタイムス社

 独ランクセスは2月15日、同社とサウジアラビア国営石油会社のサウジアラムコ社が、合成ゴムの新合弁会社の社名を「アランセオ」とすると発表した。

 新社名およびコーポレートロゴマークは両社の社名とロゴマークの要素を組み合わせて構成されている。この新ロゴマークには、新会社の製品群を強調するために「パフォーマンス・エラストマーズ」の文字が入れられる。

 また、関係各国の独占禁止法規制当局から事業移管の承認を得たことにより、同合弁会社は、アランセオとして4月1日付けで設立される。

 ランクセスのCEO兼アランセオの株主委員会会長(予定)であるマティアス・ツァハト氏は、「アランセオは強固な財務基盤を持つ2社に支えられた健全な企業となります。これは、新会社の社名にも反映されています。私たちは、合成ゴムのグローバル市場においてアランセオを新しい独立企業として設立し、ゴム業界でアランセオが強力なブランド力を発揮することを確信しています」と述べた。

 サウジアラムコ社のシニアバイスプレジデント・ダウンストリーム担当であるアブドゥラフマン・アルウハイブ氏は、「アランセオは新社名の下、サウジアラムコとランクセス社両社が自負する、カスタマー志向、高い認知度と評価を基盤として邁進してまいります」とコメントしている。

 2015年9月22日付けで、ランクセスとサウジアラムコ社は、グローバルのタイヤ産業、自動車部品製造、そして多岐にわたる他の用途に使用される合成ゴムの開発、製造、マーケティング、販売、ロジスティックスに関する合弁会社設立(出資比率各50%)の合意書に調印した。

 オランダに本社を置くアランセオの経営陣は、近いうちに両社によって任命される予定。CEOはランクセス側から、CFOはサウジアラムコ社側から任命され、経営陣は両社より同数ずつ選任される。

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