2月7日、日本バレーボールの最高峰「プレミアリーグ」において、3回戦総当たりの「V・レギュラーラウンド」が終了した。勝ち点1位となった「豊田合成トレフェルサ」は、続く「V・ファイナルステージ」の「ファイナル6」でも1位通過を決め、いよいよシーズン王者を決定する「ファイナル」(3月13日開催)へ駒を進めた。
同チームは昨年12月、「天皇杯」初優勝の栄冠にも輝いており、地元・愛知では「2冠」への期待が高まっているという。
かつて、社会人スポーツを支えたのは「企業名」を冠したクラブだった。しかし、バブル崩壊を機に企業の撤退が相次ぎ、社会人スポーツは縮小傾向が続いている。
そんな状況の中、自動車部品大手の豊田合成は、先に紹介したバレーボールの他、ハンドボール、バスケットボールなどの部活動を有し続けている。
同社の宮﨑直樹社長は、トヨタ時代に人事担当役員を務め、スポーツの強化にも携わった経歴の持ち主だ。企業にとって、運動部を持つことはメリットが大きいという。
宮﨑社長は「身近なところでともに働いている選手が出場しているから、応援に行くと熱が入るし、自分たちも頑張らなきゃいけない、『豊田合成、ガンバレ!』という、一体感が生まれる」と語り、「チームが勝った翌日は、生産性が上がるという話もある」と微笑んだ。この「活力・一体感」は、宮﨑社長が就任時に掲げた「目指す企業像」のキーワードの一つでもある。
有力チームがしのぎを削る中、堂々と1位で「ファイナル」に進出した「豊田合成トレフェルサ」。チームの健闘を心から祈りたい。
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