環境悪化問題に取り組む中国では、深刻な大気汚染を解消するために、自動車の排ガス規制や燃費規制が強化されてきた。2012年に発表された「省エネルギー・新エネルギー自動車産業発展計画(2012~2020年)」では、乗用車の平均燃料消費について、2015年までに100km走行当たり6・9リットル(燃費14・5km)とする目標が掲げられた。今年からは「乗用車燃料消耗量評価方法及指標」が実施され、2020年の目標値である同5・0リットル(燃費20・0km)まで、燃費が段階的に向上するようメーカー側に求めている。
この厳しい規制をクリアするため、日系タイヤメーカーの低燃費タイヤがOE装着を伸ばしているという。横浜ゴムの野地社長は、15年度決算説明会の場で「中国市場のニーズと