日本ゴムホース工業会がまとめた2015年年間のゴムホース生産実績によると、生産量(新ゴム量)は3万5175tで前年同期比1・2%減、出荷金額は1362億7000万円で同1・1%減となった。
ゴムホースの主な需要先である自動車の生産が10月まで連続して減少した他、建設機械の出荷が大きく落ち込んだことに加え、7月まで好調だった工作機械受注額が、8月以降2ケタの減少を続けていることなどから、ゴムホース全体の生産も減少した。
ただし、日本ゴムホース工業会が年初に発表した予測値の3万4910tは、わずかに上回った。これは、自動車用が予想ほど落ちなかったことや、大口径耐油ホースの輸出が好調だったことなどが要因として考えられる。
品種別に見ると、生産量の3分の2を占める自動車用は、生産量が2万3254tで同1・5%減、金額は999億700万円で同0・5%減となり、どちらも前年同期実績を割り込んだ。15年の四輪車生産台数(日本自動車工業会統計)が前年実績比5・1%減となったことが響いた。ただし、自動車用ホースの年初予測である同2・6%減よりは上振れした。
高圧用は生産量が4118tで同6・5%減、金額は162億8700万円で同6・2%減となり、どちらも減少した。
高圧用の主な需要先である建設機械は、15年の出荷金額
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