住友理工は2月26日、自動車用ホース製造・販売の新会社、スミリコー・オートモーティブ・ホース・ポーランド(SRK―HP)を設立し、ポーランド・ソスノヴィエツで2016年秋より稼働を始めると発表した。
SRK―HPはGabriela Narutowicza 61 Sosnowiec,Polandに所在。資本金は2100万PLN(ポーランド・ズロチ)。出資比率は住友理工が100%。1月に設立。代表者は金岡克典社長(住友理工株式会社取締役常務執行役員自動車用ホース事業本部長)。従業員数は約200人(2020年度見込み)。工場面積は敷地約3万5000㎡、建屋約1万㎡。投資額は約1000万ユーロ。売上高は約2400万ユーロ(2020年度見込み)。操業開始は10月(予定)。
ポーランド国内ではすでに同社グループの自動車用防振ゴム製造・販売会社、TRI(Poland)(TRP)が2拠点で生産を行っており、SRK―HPは2社3拠点目の進出となる。
同社グループは現在、23ヵ国103拠点で事業を展開。特に自動車用品部門では、世界5極(日本、米州、欧州・アフリカ、中国・韓国、アジア)で製品開発・供給体制を構築し、全世界の自動車メーカーに高い品質の製品を納入している。
自動車用ホース事業は今年1月、各地域のニーズを取り込み、高収益化を図るため、エリアごとに統括する「地域センター」を北中米、南米、欧州、アジアの4極に設置し、顧客のご要望にスピーディーに対応する体制を整えた。その中で欧州については、2013年に買収・子会社化したダイテック―ダイナミック・フルイド・テクノロジーズ(本社:イタリア、略称:ダイテック社)がすでに、欧州自動車メーカーを主要顧客として取引拡大を積極的に推進。一方、今回設立したSRK―HPは、主に欧州の日系自動車メーカーへの拡販を狙う、欧州圏における重要戦略拠点としての役割を担う。SRK―HPが日系自動車メーカー、ダイテック社が欧州自動車メーカーへとそれぞれ拡販を推進することで、欧州圏における自動車用ホース事業のさらなる拡大を図る。
同社グループは、このSRK―HPの設立により、2013年に買収・子会社化したドイツの自動車用防振ゴムメーカー、アンヴィス・グループ(本社:ドイツ、略称:アンヴィス社)の販路を活用しながら、モジュール化技術を得意とするダイテック社と緊密に連携することで、「グローバル・エクセレント・マニュファクチュアリング・カンパニー」の実現に向けてさらなる成長を目指していく。