ブリヂストンは2月29日、同社の米国子会社のブリヂストン・アメリカス・インクのグループ会社であるブリヂストン・カナダ・インク(以下、BSCA)は、ケベック州ジョリエット工場の乗用車および小型トラック用ラジアルタイヤ(PSR/LTR)の生産能力を増強すると発表した。
総投資額は約2億5000万米ドル(約288億円)を見込んでいる。
ジョリエット工場はカナダ ケベック州ジョリエットに所在。代表者はロバート・ヴェロー氏。敷地面積は約10万335㎡。生産品目は乗用車および小型トラック用ラジアルタイヤ。生産開始は1966年。従業員数は1300名。
今回の計画では、2016年着工後、2021年までの5年間で段階的に設備増強を行い、2023年には生産能力を現在の1万7000本/日から2万本/日へ拡大する予定。北米市場で需要旺盛なピックアップトラックやSUV向けの大径タイヤの生産能力を増強すると同時に、先進的な生産設備・技術の導入による生産効率の更なる向上を図り、グローバルでの競争力を高めていく。
同社グループは、2015年中期経営計画において技術・ビジネスモデルのイノベーションを掲げている。今回の北米事業における生産拠点の強化により、経営の最終目標である「真のグローバル企業」「業界において全てに『断トツ』」に向けて、従来以上に競争優位性のある製品をタイムリーに顧客に供給する体制を構築していくとしている。