ニッタは、3月2日、カナダのコネクト・コンベヤ・ベルティング(以下CCB社)の発行済株式を100%取得する株式譲渡契約を、現地時間の3月1日付で締結し、子会社化したと発表した。
同社グループは、2012年度から2020年度の9年間を対象とする中長期経営計画『V2020』を策定しており、その第2フェーズ(2015年度から2017年度)では3大チャレンジとして「新製品・新事業の創出」「グローバル化の推進」「トータルコスト競争力の向上」を掲げている。
CCB社は主に北米を中心に事業展開しているが、CCB社を同社グループに迎えることにより、「グローバル市場でのベルトビジネスの持続的成長」「顧客仕様製品によるエンドユーザー市場に焦点をあてたビジネスの展開」「高付加価値製品による競合他社との差別化」が可能であり、更なるグローバル化の推進に寄与するとしている。
CCB社は405 Industrial Drive Unit 3―8, Milton, Ontario Canada L9T 5B1に所在。代表者は代表取締役社長のパトリック・ヒル氏。事業内容は搬送用ベルトの加工及び販売。資本金は4万9000カナダドル。設立年は1992年。株主はパトリック・ヒル氏他2名。売上高は547万7000カナダドル(2015年2月期)。従業員数は約30名。
移動後の新役員体制は、3月1日付で取締役社長が石切山靖順氏(ニッタ取締役執行役員工業資材事業部長)、取締役副社長が白井則夫氏(ニッタ人事グループ付)、取締役がキム・ミルサップス氏(ニッタ・コーポレーション・オブ・アメリカ社長)、スティーブン・クラウフォード氏(CCB社ジェネラルマネージャー)となった。
同社は、同件株式取得によりCCB社は同社の連結子会社になるが、2016年3月期の連結業績に与える影響は軽微であるとしている。