手術用 パウダーフリー比率が増加
日本グローブ工業会は3月1日、2015年度の家庭用・作業用・医療用手袋の国内販売数量実績を発表した。
家庭用手袋は合計9163万双で前年比6・2%減となり、2年連続で減少となった。使い捨てタイプの一般極薄手袋への流れも一部影響していると思われるが、消費者へのPR強化による需要促進が必要な状況としている。
作業用手袋は合計1億3146万5000双で同3・0%減となり、5年ぶりに減少した。 医療用手袋では、手術用が7787万2000双で同1・1%減となった。
・家庭用手袋
家庭用手袋のうちビニール手袋は5201万6000双で4・5%減、ゴム手袋は3046万4000双で7・1%減、ニトリル手袋は815万双で同13・2%減となった。
なお一般用極薄手袋は30億452万3000枚で同23・4%増と引き続き好調を維持している。家庭用手袋の品種別構成比はビニール手袋57.9%、ゴム手袋33.2%、ニトリル手袋8.9%、タイプ別では厚手タイプ6.9%、中厚手38.4%、薄手54.7%となった。
・作業用手袋
品種別では全面コートの裏布付きタイプが2723万4000双で同6・0%減、裏布なしタイプは1196万9000双で同17・7%増。
片面コートのゴム張りタイプは241万9000双で7・3%減、ディップタイプ(A)は5959万2000双で同0・5%増、ディップタイプ(B)は428万4000双で同0・9%増、プリントタイプは2419万3000双で同12・3%減。
防寒タイプは171万9000双で同33・6%減。その他が5万5000双で3・5%減となっている。
・医療用手袋
医療用手袋のうち手術用手袋はパウダーフリー比率は63・0%と順調に推移しており、欧米市場の80%近い普及からは大きく遅れてはいるが、パウダーフリーの一層の安全性、優位性が着実に浸透している。また、ラテックスフリー比率は17.2%と前年に比べ3・1ポイント増加した。
一方、歯科用手袋(ペアタイプ)は273万1000双で同8・0%減と、2年連続で減少した。
また、検査・検診用手袋は8億8287万2000枚で同1・1%減となり、2年連続で減少している。