ニッタは3月4日、同日開催の取締役会において、同社連結子会社のニッタ・コーポレーション・オブ・アメリカ(以下NCA)が、北南米市場でのベルトの需要増加に対応するために、第2工場の建設及び生産設備の増強を実施すると発表した。
NCAは7605 Nitta Drive, Suwanee,GA 30024, U.S.A.に所在。代表者はキム・ミルサップ氏。事業内容は工業用ベルトの製造販売、樹脂ホース・チューブ製品やメカトロ製品の輸入販売、樹脂ホースAssy加工。資本金は1170万米ドル。
同社グループは、2012年度から2020年度の9年間を対象とする中長期経営計画『V2020』を策定しており、その第2フェーズ(2015年度から2017年度)では3大チャレンジとして「新製品・新事業の創出」、「グローバル化の推進」、「トータルコスト競争力の向上」を掲げている。
NCAは北南米を中心に事業展開しているが、今後、同地区での販売強化により増加する需要に対し、十分な供給体制を整える為に、第2工場の建設と生産加工設備の増強を行うこととなった。同社はこれを、グローバル市場での更なる拡大に寄与するものとしている。 設備投資は、建物及び機械等に対して行われる。総投資額は約760万米ドル。資金計画は自己資金。2017年完成予定。
同社は、同件による2016年3月期の連結業績に与える影響は軽微だが、今後の設備投資の進捗状況により業績に与える影響が発生すると判断した場合は速やかに開示をするとしている。