16年1月の天然ゴム輸入実績 5ヵ月ぶりに輸入量増加

2016年03月08日

ゴムタイムス社

 日本ゴム輸入協会がまとめた16年1月の天然ゴム輸入量(生ゴム)は、合計で5万8733t、前年同月比で1%増(前年5万8096t)となり、5ヵ月ぶりに増加となった。

 輸入金額は、93億5479万円で同18%減(前年114億1746万円)となり、こちらは5ヵ月連続で減少した。

 平均輸入単価はキロ当たり159・3円で、前月比14・1円下落した。

 15年下半期からの天然ゴム輸入実績を振り返ると、輸入量は9月以降前年同月比で減少を続けていた。具体的には、9月は5万8089t(前年同月比5%減)、10月は5万7261t(同11%減)、11月は5万1113t(同8%減)、12月は4万1498t(同26%減)と続いた後、16年に入って上昇に転じた。

 天然ゴムの主要需要先であるタイヤ生産は、未だに回復傾向が見えない。自動車用タイヤ・チューブの国内生産実績(JATMA統計)を見ると、1月の生産量は前年同月比8・9%減となり、14ヵ月連続で前年同月実績を下回った。

 その一方で、天然ゴム価格安が深刻な東南アジアの生産国が、年明け以降相次いで価格維持政策をとった影響もあり、現地での天然ゴム価格は上昇傾向にある。その先高感の

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