日本ベルト工業会がこのほどまとめた15年のゴムコンベヤベルト(4社合計)の需要先別販売実績によると、国内の主要需要先である鉄鋼・高炉メーカーと、自動車関連の販売額が対前年比(金額ベース)で下落した一方、電力・ガス、セメント、石炭などの販売額は増加した。
国内需要では、上半期に販売額が減少した鉄鋼・高炉メーカー(販売比率18・7%)が下半期はさらに下げ、前年比29%減と3割近く減少した。15年の国内粗鋼生産量は前年実績を下回っており(日本鉄鋼連盟調べ)、コンベヤ需要減の要因になったものと見られる。
また、国内の四輪車生産台数が減少した自動車関連(販売比率0・5%)は、下半期にやや持ち直し、同7%減。その他、大手OEM国内(販売比率0・8%)は57 %減となったが、同海外(販売比率0・7%)は22%増となっている。
一方、インフラ・土木関連は、電力・ガス(販売比率2・3%)が同62%増となった他、セメント(販売比率3・6%)は同34%増、石炭(販売比率0・8%)は3%増などとなった。その他、年間を通して堅調だった紙・パルプ(販売比率0・8%)も同30%増となり、この結果、国内需要全体(販売比率60・7%)では同横ばいとなった。
また、15年年間を通して資源国の生産調整等により需要が落ち続けた輸出
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