【ゴム用薬品特集】新グレードで多様な顧客ニーズに対応

2016年03月11日

ゴムタイムス社

 需要先の業績で明暗 海外市場は堅調に推移

 15年は国内のゴム製品が全般的に低調だったため、ゴム薬品自体も不調だった。昨年の有機ゴム薬品の出荷量を見ると、7月に10ヵ月ぶりにプラスとなり、9月にも微増となった以外は前年割れの水準が続き、年間を通しては2桁減となった。

 ただ、ゴム製品の中でも履物やゴムロール、医療・衛生用ゴム製品などは前年実績を上回っている。さらに海外では、米国などで自動車生産が好調だったことなどもあり、業績が良かったゴム製品メーカーも多く、それに伴いゴム薬品企業の業績も明暗が分かれた形になった。

 ゴム薬品には大きく分けて無機ゴム薬品と有機ゴム薬品がある。無機ゴム薬品は加硫剤である硫黄、充填剤の炭酸カルシウム、受酸剤の酸化マグネシウムなど。有機ゴム薬品の代表は加硫促進剤と老化防止剤で、加硫促進剤にはチアゾール系・スルフェンアミド系などがあり、老化防止剤にはアミン系・フェノール系がある。

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