日本ミシュランタイヤは3月14日、輸送効率向上ならびに環境負荷低減に貢献するトラック・バス用ワイドシングルタイヤ「ミシュラン X One」が、三和運輸が新たに導入した食品タンクローリー車の新車装着タイヤに採用されたと発表した。
澱粉・糖化製品を一貫生産するメーカーの原材料ならびに製品の輸送を展開する三和運輸では、液糖を輸送するためのタンクローリー車を多く保有している。液糖輸送の場合、他の液体と異なりその比重が非常に高く、限られたタンク容積で効率的に積載量を確保することが求められる。今回、新車導入にあたり最大積載量向上による輸送効率化に期待し、自社が導入するタンクローリー車の後輪軸に「ミシュラン X One XDN2」を採用した。タイヤサイズは455/55R22・5(164L)。
三和運輸の八木保郎代表取締役は、「近年の排ガス規制に伴い、架装部品が増え車両重量は増加する傾向にあります。車両が重たくなることによる最大積載量の減少は、運送事業者の経営効率に直結するため、いかに積載量を確保し輸送効率を向上させるかが事業運営上の大きな課題になっています。とくに弊社の場合、1・30以上の高い比重の液糖も扱っているため、積載重量の最大化はリッター数に換算しても大きな輸送効率改善につながります。そのため新車両を導入するにあたり『ミシュラン X One』を装着することで従来車両に比べ1台当たり約100kgの積載量向上が可能との提案を受け、導入に至りました」と述べた。