独ランクセスは3月17日、ドイツ・マンハイムで3月9日~10日に開催された自動車プラスチック部品展示会「プラスチックス・イン・オートモーティブ・エンジニアリング2016」に出展したと発表した。
同社は同展示会で、持続可能なモビリティを実現するオーダーメイドの高性能な熱可塑性材料を紹介した。
同社のソリューションは、ガソリン自動車、ディーゼル自動車、天然ガス自動車、さらには電気自動車やハイブリッドカーに均等に焦点をあてている。同社ハイパフォーマンスマテリアルズ(HPM)ビジネスユニットのグローバルアプリケーション開発責任者であるマルティン・ヴァンダース氏は「ランクセスの革新は、駆動系をはじめ、軽量化デザイン、電気・電子系に至るまで、自動車の効率化と性能の向上を図ることが目的です。それによりCO2排出量が削減され、自動車が一層環境に優しいものになるのです。また同時に、ランクセスの素材は、大量生産に適したコスト効率の高いコンポーネントソリューションをもたらします」と述べている。
同社は、同展示会においてバン向けのバッテリーコンソールの事例を用いて、「テペックス」製品を紹介した。連続繊維で強化された半仕上げ熱可塑性コンポジットシート「テペックス」は、高荷重耐性のコンポーネントの軽量化デザインに適している。このコンソールは、DLFT(長繊維熱可塑性樹脂直接混錬)工程によってつくられ、「テペックス」はその強化外層として使用されている。
「テペックス」を使用して製造されたスポーツカー用のシートシェルも、ハイブリッド成形の利点を紹介する展示の1つ。この製造工程において、半仕上げコンポジットは射出成形金型内で自動化されたワンショット工程で成形およびオーバーモルドが可能となる。