ゴム製品
経済産業省がまとめた2015年のゴム製品出荷金額は2兆2629億5200万円で、前年比3・6%減となった。
3月と6月がプラスとなった以外は、全て前年同月を下回った。
自動車タイヤ生産量は前年比5・4%減、出荷金額は同5・9%減。自動車生産台数が10月まで16ヵ月連続で前年割れとなり、11月は17ヵ月ぶりにプラスになったものの、12月は再び前年実績を下回ったことに加え、市販用タイヤ販売本数も、年間を通じて前年に比べてマイナスとなったことが響いた。
コンベヤベルト生産量は同9・3%減、出荷金額は同6・3%減となった。都市再開発やインフラ建設関係などの需要により、内需は比較的堅調に推移したが、輸出は資源国向けが不振で減少した。
伝動ベルト生産量は同8・8%減。出荷金額は491億8500万円で同4・0%減だった。内需は、特に需要の半分を占める自動車向けが減少傾向にあるなど、需要環境の悪化に影響された。輸出も歯付きベルトは微減だったが、Vベルトは2割以上減少した。
高圧用ホース生産量は生産量は同6・5%減、出荷金額は同6・2%減。建設機械出荷金額の総合計が2年振りの減少となったことで、前年比でマイナスとなった。
自動車用ホース生産量は同1・5%減、出荷金額は同0・5%減となった。自動車生産減の影響を受け減少した。
ゴムロール生産量は同1・8%増、出荷金額は同1・2%増。4月以降は製紙用が2桁を超える伸長を続けた他、製鉄用も比較的堅調に推移し、ロール全体の生産量を押し上げた。
防振ゴム生産量は同3・0%減、出荷金額は同1・5%減だった。
自動車タイヤ
経済産業省がまとめた2015年の自動車タイヤ生産量は1億5242万9000本で前年比5・4%減。出荷金額は1兆2334億1300万円で同5・9%減だった。
生産は、年初から自動車生産台数の前年割れや、前年あった降雪の影響がなかったことにより不調で、年間を通しても不振が続いた。
四半期ごとの動向では、1~3月は