【TPE特集】海外市場が好調 自動車部品需要が伸びる

2016年04月04日

ゴムタイムス社

 熱を加えると軟化して流動性を示し、冷却すればゴム状に戻る性質を持つ熱可塑性エラストマー(TPE)は リサイクル性、軽量化、成形加工性に優れることから従来より架橋ゴムはじめ、塩ビ製品からの代替えが進んできた。熱可塑性エラストマー各社の現況を追った。

 TPEの主要製品にはオレフィン系(TPO)、スチレン系(TPS)、ポリウレタン系(TPU)があり、市場規模も大きく、自動車用用途を中心に、ベルト、ホース、工業用分野で需要の裾野を広げている。
 このほか、軟質PVCとは別に、ゴムライクな弾性体材料として、特殊PVCをべースとした塩ビ系(TPVC)、柔軟性が高く、消音性、低温特性 に優れるゴムとエンプラの中間的な性質を有するポリアミド系(PAE、TPAE)、硬質樹脂との熱融着性に優れ、耐摩耗性にも優れるポリエステル系(TPEE)、アクリルゴムとポリプロピレン、ポリエステルを主成分として構成されるアクリル系エラストマーなどがある。

 脱PVCの加速から各自動車メーカーへの

全文:約863文字

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー