ニッタ 2016年度入社式開催

2016年04月01日

ゴムタイムス社

 ニッタは2016年度入社式を開催した。

 新入社員に対する新田元庸社長のあいさつは以下の通り。

 皆さん、入社おめでとうございます。本日ここにニッタ株式会社とニッタ・ハース株式会社、20名の新入社員の皆さんを迎えられたことを大変嬉しく思います。皆さんを心から歓迎いたします。

 今、皆さんは入社した喜びと将来への希望に満ち溢れていることと思います。今日から社会人の一員として責任と自覚を持ちながら、ニッタパーソンとして大きく成長されることを心から期待します。

 それでは、皆さんの入社にあたり2点お話をさせていただきます。一つ目は社会の変化と我々の会社について。そして二つ目は新入社員の皆さんに期待することです。

 ここにいる皆さんは、就職活動を通してニッタ株式会社についていろいろと勉強されてきたことと思います。古い歴史のある会社、多角化による事業展開、優れた財務体質など、いろいろな特長があります。

 ただ、それらは今この瞬間を切り取った姿に過ぎず、本当の素晴らしさは、ニッタがベルトのパイオニアとして創業以来130年以上の長きに渡り、社会の変化に対応しお客様に新たな価値を提供し続けることで、それぞれの時代を生き抜いて来た事だと思います。

 しかしながら、これから25年、50年先も我々が「適者」として「生存」できる保証は全くありません。時代の変化をとらえ、自らが変化し「適応」していかなければ「生存」することができないのです。

 そして、我々はどのような環境下でも持続的に成長できる「強いニッタ」の実現を目指し、中長期経営計画「V2020」を、またニッタ・ハースも「Rキューブ」を推進しています。ニッタは今年、中計フェーズ2の2年目です。ここでは2020年の目標を達成するための3本柱として、まず新事業・新製品の創出、二つ目にグローバル化の推進、そして三つ目にトータルコストダウンを挙げています。

 特に今年、2016年は「Nitta Innovation活動展開の年」と位置付け、先程の3本柱の中でも最優先にあげている、新事業・新製品の創出を全社レベルで展開し、ニッタの文化・風土として根付かせていく取組みを展開しています。これから皆さんは、この3本柱やNitta Innovation活動のことを度々聞くことになると思いますので、よく覚えておいてください。

 また、現在我々を取り巻く社会、特にものづくりでは、第4次産業革命とも言われるように大きな変化が訪れています。今この瞬間、我々は時代の変局点の真っただ中にいます。

 そしてこのような大きな変革期においてこそ、皆さんのように、若く従来の考え方にとらわれない新しい創造力、実行力をもった人材が必要と考えています。失敗を恐れず、どんどん新しいことに挑戦してもらいたいと思います。

 それでは次に皆さんに期待することをお話します。

 まず、「個人の夢や目標をしっかり持ち、自分らしさを発揮する」ということです。自分にとって何が大切なのかをしっかりと問いかけ、自分の夢と目標を持ってください。そして会社や職場、地域社会をその夢の実現の場と捉え、自己実現のため努力を重ねてほしいと思います。皆さんは、それぞれ違った能力と個性を持っています。それぞれが自分らしく自己の能力を磨き、個人として成長していく。その個々の成長が、組織や会社、また社会の成長を支える力になると思っています。

 次に皆さんに期待することは、グローバル化ということです。

 ここで言うグローバルとは、日本は海外と対峙した関係ではなく、日本もあくまでグローバルの一員にすぎないというものの見方です。海外に行って外国語で商談をしたり、現地法人の運営に携わったりすることだけがグローバルではなく、日本にいても考え方や仕事のやり方を変えながら、海外と上手く融合してゆく必要があります。

 アジアや欧米の人々との違いを認識した上で、お互いを尊重しダイバーシティを自然体で受け入れ、何処にいてもグローバルスタンダードでビジネスができる人材になって欲しいと思います。

 次に少し別の話ですが、私は先月ブラジルに行ってまいりました。そこで代理店の方々に、ニッタの製品は少し高いですが素晴らしい製品ですからどんどん売ってください、という話をしておりますと、先方からPULO DO GATO(プロ ドゥ ガト)と言われました。

 今日本では空前の猫ブームですが、これはポルトガル語で「ネコがジャンプする」という意味だそうです。皆さんも、ネコが姿勢を低くして力を蓄え「いざ」という時に獲物に飛びかかる様子を見たことがあるかと思います。代理店の方々は、PULO DO GATO(プロ ドゥ ガト)という表現で、「準備はできている。任せておいて下さい。」と言いたかったのだと思います。

 我々は昨年度、国内での投資はもとより、タイの新工場建設、カナダでの買収、アメリカの第二工場建設など、積極的に事業展開してきました。

 ニッタやニッタ・ハースは、今まさしくそのような目標に向かってジャンプする時を迎えていると思っています。私も皆さんと一緒にジャンプするのを楽しみにしていますので、何時でもジャンプ出来るように十分に力を蓄えておいて下さい。以上が、私が今日皆さんにお伝えしたいことです。

 最後になりましたが、今までお話ししたこともすべては「健康」あってのことです。そしてもう一つ、職場での「安全」。この「健康」と「安全」の二つはどのような時でも、是非心掛けていただくようお願いします。

 そして最後に皆さんに贈る言葉は、PULO DO GATO(プロ ドゥ ガト)です。

 それでは、今後の皆さんの活躍を、心から楽しみにしていることをお伝えし、私の歓迎の言葉とさせていただきます。

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