ダイキン工業は2016年度入社式を開催した。
新入社員に対して、十河政則社長のあいさつは以下の通り。
企業の経営環境は想定をはるかに超えるスピードで変化し、IoTやビッグデータ等を使った新たなビジネスモデルの登場や、IT企業の製造業買収等業界を超えた合従連衡等が起きています。我々は時代の大きな転換期にいると言えます。
パラダイム・シフトの時代には、変化を先取りしてライバルより半歩・一歩先を行く手を打ち、さらなる成長に挑戦することが何より重要です。今年は、2020年を目標年とした戦略経営計画「FUSION20」がスタートします。これからの5年、当社の得意とする「環境・エネルギー」や「空気・空間」分野で、社会に貢献し得る新たな価値を創出する企業を目指していきます。
変化の激しい時代に入社した皆さんに求めたいことは、3点あります。
まず「イノベーションに挑戦せよ」「イノベーターたれ」ということ。皆さんにとっての「イノベーション」とは、仕事に真正面から向き合い、失敗を恐れずに挑戦する意欲を持ってやり遂げること、です。当社は「前向きの失敗」はとがめません。高い目標に絶え間なく挑戦し続けることで人は成長し、会社の成長発展の原動力にもなる、と確信しています。
次に、「無限の可能性を思い切って試す勇気を持ち、自分を磨き高める努力をしてほしい」ということです。社会人としての最大の喜びは、困難な課題に真正面から向き合い、自分の可能性をぶつけて挑戦し、乗り越えること、その経験を通じて成長し自己実現することだと常々感じています。皆さんにも、思い切って自分の可能性を試してほしい、と思います。
さらに「人から謙虚に学ぶ」ことです。イノベーターとなるためにも、人との関わりを通じて徹底して学ぼうとする熱意と謙虚さを持つことが重要です。経験の浅さを補うものは、人から学ぶことです。私自身、私の可能性を信じ、常に真剣に向き合ってくれた上司のおかげで、ここまで成長することができました。人は人によって大きく磨かれていくものです。人との関わり合いを通じて、たくましく自分を磨き高めてください。
皆さんには、ダイキンという会社で様々な経験や人との出会いを重ねながら、自分の持つ無限の可能性を信じ、自分という人間を小さな枠にはめずに、可能性を大いに開花させてほしいと思います。